ひっぽのへそ大根
宮城の隠れ里「丸森町筆甫地区」に伝わる
究極の凍み大根
「ひっぽのへそ大根」の特徴
宮城県丸森町の「筆甫(ひっぽ)」地区。
その名は仙台藩祖・伊達政宗公が領内を検地した際、最初に記入した土地である由縁で「筆の甫(はじめ)」を意味して名付けられたと謂われがあります。
「ひっぽのへそ大根」は、輪切りにした大根を茹で、串に刺してから1ヶ月ほど寒風にさらし、乾燥させた凍み大根で、この地域で各家庭へと大事に伝え継がれてきた伝統の保存食です。
素材の戻りが速い
下茹でをしてから干しているので20分ほどで戻り、火の通りも早く、短時間で調理できます。
歯応えと香りの強さ
天日による自然乾燥ならではの食感と素材の香りが特徴で、甘味みがあり、旨味たっぷりの戻し汁も、出汁やスープとして活用できます。
保存性が高い
賞味期限は1年間。地域で長年伝えられて来た保存食で、旬の大根の美味しさをいつでも味わえます。
「ひっぽのへそ大根」ができるまで
山里「筆甫(ひっぽ)」で人と自然がともに作り上げた、飴色の宝物「へそ大根」。大根に刺した串のあとが「へそ」のように見えることから、その名が付きました。標高500mの山々に囲まれる筆甫は「へそ大根」づくりに最も適している山奥の高地。澄んだ空気で乾燥させ、夜に「凍る」、昼に「溶ける」を日々繰り返すことで、天然のフリーズドライ加工となり、他の産地では生み出せない歯応えと旨味を凝縮してゆきます。
(1)大根の生産・収穫
大根は年間で10tを収穫。500kgのへそ大根を生産しています。
(2)洗浄・保管
収穫した大根を洗浄し、専用倉庫にて約1ヶ月間保存します。
(3)大根の皮剥き、下茹で
大根の皮を剥いて等分にカットし、大釜で下茹でをします。
(4)乾燥
天日で3週間から1ヶ月程度自然乾燥します。
(5)完成、出荷
色と形の良いものだけを選別し、販売用に出荷します。
へそ大根のご利用方法
食べ方いろいろ!万能乾物「ひっぽのへそ大根」
【へそ大根の煮しめ】
へそ大根の旨味たっぷり定番の郷土料理
[材料 2人前]
へそ大根6個 結び昆布2個 凍み豆腐2枚
干し椎茸2個 人参竹の子こんにゃくなど200㌘
絹さや塩茹6枚 かつお出汁約200㏄
へそ大根と干し椎茸の戻し汁合わせて100㏄
料理酒大さじ1 みりん大さじ1 醤油大さじ3
[作り方]
①へそ大根・昆布・凍み豆腐・干し椎茸はぬるま湯
で戻しておき、人参・こんにゃく・竹の子は乱り。
絹さやは塩ゆでしておく。
②鍋にへそ大根の戻し汁、椎茸の戻し汁、①の材料
を入れ、具材がかぶるくらいのかつおだしを加え、
料理酒も入れてから加熱。
③8分通り火が通ったら、みりん、しょうゆの順に加
えて煮汁が半量になるまで煮含め、器に盛って絹さ
やを添える。
【へそ大根のポトフ】
切った材料を煮込むだけの簡単レシピ!
[材料 4人前]
へそ大根4個 人参1本 玉ねぎ1個 メークイン1個
エリンギ2本 Gアスパラ4本
ベーコンブロック200㌘ ローリエ1枚
へそ大根戻し汁200㏄ 料理酒大さじ2 塩小さじ1
薄口醤油大さじ1 お好みで黒胡椒少々
[作り方]
①へそ大根はぬるま湯で戻しておき、人参は大きめ
の乱切り、玉ねぎは8等分、メークインは3〜4等分、
Gアスパラは5㌢長さに切る。
②鍋にへそ大根の戻し汁、ローリエ、①のGアスパラ
以外の野菜を入れて強火にかけ、料理酒を入れて
沸騰したら調味料を加え、火が通るまで弱火で30分
ほど煮込む。
③野菜に火が通ったらGアスパラとソーセージを加
え、お好みで仕上げに黒胡椒を振る。
マーボーへそ大根
椎茸のみじん切りでカロリーダウン
[材料 2人前]
へそ大根6個 椎茸みじん切り2個分 豚ひき肉20㌘
にんにく生姜みじん切り小さじ1ずつ
小ねぎ小口切り大さじ1 ごま油大さじ1
ラー油大さじ1/2 豆板醤大さじ1
オイスターソース小さじ1 へそ大根の戻し汁100㏄
めんつゆ小さじ2 料理酒小さじ2
水溶き片栗粉大さじ1
[作り方]
①戻したへそ大根は水切りして2センチ角切りにし、
フライパンにごま油を熱して、にんにく、生姜、豆
板醤を入れ、香りが出たら椎茸みじん切りと豚ひき
肉を炒め、料理酒を振る。
②オイスターソース、めんつゆ、へそ大根の戻し汁
を①加え、ヘそ大根を加えて一煮立ちしたら水溶き
片栗粉でトロミをつけて出来上がり。
へそ大根のポタージュ
作り置きして冷凍できるポタージュ
[材料 2人分]
へそ大根2個 里芋3〜4個 玉ねぎみじん切り1/4個分
(固形コンソメ1個 へそ大根の戻し汁100㏄
白ワイン大さじ2 ローリエ1枚) 牛乳150㏄
塩小さじ1/2 ホワイトペッパー少々
パセリみじん切り少々
[作り方]
①へそ大根はぬるま湯で戻し、里芋は水洗いして皮
ごと電子レンジで4~6分加熱し、皮をむいて賽の目
に切って、玉ねぎみじん切りと( )内の調味料を合わ
せた鍋で煮る。ローリエを取り出したらミキサーに
かけて鍋に戻す。
②鍋に①と牛乳とへそ大根を加え、一煮立ちしたら
塩とホワイトペッパーで味を整えて器に盛り、パセ
リを散らす。
へそ大根のまるまる丼
食べ応え満点のスタミナ飯
[材料 2人分]
へそ大根2個 エリンギ小2本 豚バラ肉160㌘
塩ひとつまみ 片栗粉小さじ1 ごま油小さじ1
料理酒大さじ2 みりん大さじ2 醤油大さじ2
はちみつ小さじ1 五香粉ひと振り 温泉卵2個
キャベツの千切りひとつかみ 紅生姜適量
ご飯茶わん2杯分
[作り方]
①へそ大根はぬるま湯で戻しておき、エリンギは輪
切り、豚バラ肉は5センチ幅程度にカットして塩を振
り片栗粉をまぶす。
②フライパンにゴマ油を熱して①の豚バラ肉、エリ
ンギ、へそ大根の順にソテーし、料理酒、みりん、
しょうゆ、はちみつを加えて煮からめ、五香粉を
振って火を止める。
③丼にご飯を盛り、キャベツのせん切りを敷いて②
を乗せ、温泉卵と紅生姜をトッピングする。
へそ大根のお好み焼き風
カルシウム満点の手軽なおやつ
[材料 2人分]
へそ大根6個 サラダ油小さじ2 マヨネーズ大さじ1
オタフクソース大さじ1 青海苔適量 鰹節適量
あみえび4㌘
[作り方]
①ぬるま湯で戻したへそ大根を絞って水気を切り、
サラダ油をひいたテフロンフライパンで両面に焼き
色を付ける。
②表面にソース、マヨネーズを塗り、あみえび、青
海苔、鰹節を振って皿に盛る。
へそ大根キムチ
一番簡単でシンプルな美味しさ
へそ大根をぬるま湯で30分戻したら、市販のキムチの素で和える。
お好みで胡瓜の乱切りを加え、30分ほど味を馴染ませたら食べごろ。
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ひっぽのへそ大根生産組合
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